宮崎駿監督のアニメ映画・風の谷のナウシカには、
王蟲(おうむ)という生き物が登場します。
ちょっと不気味でかわいい謎の生物、王蟲。
その元ネタは何なのか、気になりますよね。
ここでは、これが王蟲のモデルとなったので、と言われているいくつかの候補を挙げてみますね。
太古の虫(?)三葉虫が王蟲のモデル?
三葉虫という古代の生き物が、王蟲のモデルとなったのではないか、
という説が検索すると出てきます。
三葉虫というのは、古代の節足動物です。
節足動物というのは、現代の昆虫類を含む種族で、体がいくつかの節がつながったような構造をしています。
何というか、節の継ぎ目がしましまな感じの模様をしていますね。
王蟲の体も、まさにそういう感じでしたので、確かに近いビジュアルかもしれません。
ちなみに三葉虫が存在した時代はカンブリア紀。
新海誠監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」には、この時代の生き物
たちについて語る少年少女が出てきますが、私も子どものころそれらの生き物たちが好きでした。
巨大蛾怪獣モスラが王蟲のモデル?
ただ、古代の生き物というのは、動く姿を観ることができませんよね。
今なら再現動画的なものがあるでしょうけれど、「ナウシカ」が製作された時代にそんなものがあったかどうか。
もっとも、宮崎駿監督クラスともなれば、想像力によって動きをイメージできるのかもしれませんが。
そこで、もっと有力な王蟲の元ネタ候補として、怪獣「モスラ」が考えられます。
モスラは蛾の怪獣なのですが、幼虫から成虫の姿に進化(?)します。
モスラ幼虫の姿は、確かに王蟲と似ているようにも思えます。
モスラは最初、1961年に映画「モスラ」に登場し、その後、1964年に「モスラ対ゴジラ」にも登場して以来、長年、ゴジラシリーズに頻繁に出ています。
ナウシカは1980年代の作品ですので、宮崎監督が映画でモスラを観て、創作のインスピレーションにした可能性は否定できませんね。
巨大な岩が王蟲のモデル?
風の谷のナウシカの舞台のモデルになったとされる場所は、世界の色々な所にあると言われます。
その一つが「風の谷」という土地で、これはオーストリアにあります。
その近くに、カタ・ジュタと呼ばれる、たくさんの巨大な岩石があって、
見た目が王蟲にそっくり、と言われたりもしています。
まさか、岩をヒントに生き物を想像したの、と、もし本当なら感心してしまいますね。
ただ、カタ・ジュタのあるあたりがナウシカの舞台のモデルとなったということは、公式には否定されているという噂もあるので、残念ながらこれは違うのかもしませんが、それでもとても興味深い説ですね。
まとめ
風の谷のナウシカの王蟲の元ネタについて調査してみました。
古代生物だったり、虫の怪獣だったり、巨大岩石だったり。
実に色々なものがモチーフであると言われていますね。
本当か嘘かはわかりませんが、空想上の生き物を考えだす上では、
様々なものをみておく必要があるということなのでしょう。
アニメなどのフィクションを創作する場合に限らず、
何かクリエイティブなことをするためには、普段からのインプットを大切にしていきたいものですね(^^)。
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