生殺与奪の元ネタは古代中国に遡る?!荀子のどの書に書かれている?【由来】

「生殺与奪の権」という言葉は、「鬼滅の刃」のセリフにより一般にかなり知られるようになっていますね。

それ以前にも「るろうに剣心」にも出てきました。

また、「刃牙」のセリフにも使われていた可能性があります(そういう画像をYouTubeで見た記憶があります)し、
他の漫画にもありそうですよね。

 

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そんな生殺与奪ですが、いつからある言葉なのかが気になりますね。

 

今回は、「生殺与奪の元ネタ」をテーマに、調査を行った結果をまとめます。

 

 

生殺与奪の元ネタ/由来は荀子の書

 

「生殺与奪」という言葉の元ネタというか由来(?)について調べてみました。

生殺与奪の元ネタは荀子の書に

 

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生殺与奪の由来とされている言葉は、古代中国の荀子という人物の書に出てきます。

 

荀子は、古代中国においていくつもの国が争っていた春秋戦国時代の思想家の一人です。

 

「キングダム」が好きな方は、李斯(りし)や韓非子(かんぴし)の師としての荀子に興味があるかもしれませんね。(私もその一人です)

 

春秋戦国時代の思想家や思想の流派のことを「諸子百家」と呼びます。
諸子百家はその思想を権力者に説いたりもしていたので、歴史に大きな影響を与えたようですよ。

 

荀子の書は「荀子」というタイトルで、32篇からなります。

 

生殺与奪の元ネタとされているのはその9番目の篇「王制」です。

 

生殺与奪の由来は「殺生與奪」

 

荀子の王制に出てくる生殺与奪の元ネタになった言葉は「殺生與奪」です。

 

生と殺の順番が違いますが、ほぼ同じ言葉ですね。

 

次に、この言葉が出てくる部分を引用します。

 

荀子の王制における殺生與奪

 

以下のような箇所に「殺生與奪」という言葉が登場しています。

君臣父子、兄弟夫婦は、始まれば則ち終り、終れば則ち始まり、天地と理を同じうし、萬世と久を同じうす。夫れ是を之れ大本と謂う。故に喪祭・朝聘(ちょうへい)・師旅は一なり。貴賤・殺生・與奪(よだつ)は一なり。

(「新読荀子(http://sorai.s502.xrea.com/website/xunzi/%E7%8E%8B%E5%88%B6%E7%AF%87%E7%AC%AC%E4%B9%9D/osei05/)」より引用)

正確には、「殺生與奪」という四字熟語の形ではなく、「殺生」と「與奪」が別々に出てきているみたいですね。

 

 

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