るろうに剣心における弱肉強食の摂理
志々雄真実の信念:所詮この世は弱肉強食
日本が分裂し、熾烈な争いが行われた幕末の動乱。
維新側が勝利し、明治政府が誕生する形で終結を迎えます。
かつて維新側の人斬りだった志々雄真実は、政府を打倒し日本を手中におさめる「国盗り」を企てます。
その志々雄の信念が、「この世は弱肉強食」というもの。
弱者を糧に強くなる無限刃の使い手であり、支配した地域では暴力による恐怖統制を行います。
そんな志々雄ですが、弱者の立場にある者に対して助言をする一面もありました。
彼がその弱者に言うには、お前が虐げられているのは「お前が弱いのが悪い」のだと。
こういう彼の一面は、単に弱い人々をいたぶったり利用することを好むのではなく、志々雄なりの正義・信念があることを感じさせます。
実際、それにより救われたキャラもいました。
摂理であることは剣心も認める?
志々雄が弱肉強食の摂理を信念としているのに対して、剣心は「この目に映る人々を守る」ことを信念としています。
弱者を虐げ己の糧とする志々雄真実のやり方を、剣心は認めません。
いかなる理由(わけ)があっても認めない、と志々雄に対しすごい剣幕で迫ります。
「理由(わけ)じゃなくて摂理だ」と、志々雄も志々雄ですごみます。
それに対し、摂理だろうと、それでも、弱者を虐げることは許さないという姿勢を、剣心は見せます。
ここで大事なのは、弱肉強食が摂理であること自体は、剣心も認めているという点です。
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