モアナと伝説の海に原作や元ネタはある？マウイはポリネシア神話に由来

ディズニーのアニメ映画「モアナと伝説の海」は、
続編や実写版の公開が予定されており、
注目の作品ですよね！

モアナと伝説の海には原作となるお話はあるのか、
また、元ネタとかモチーフはあるのか、
気になるところ。

そこで、調査してみたら、面白くて勉強になりましたので、
ここでその情報を簡単にまとめてみたいと思います。

モアナと伝説の海に原作や元ネタはある？

それでは、アニメ映画・モアナと伝説の海に
原作やモチーフはあるのか、説明していきましょう！

モアナと伝説の海には、特に原作となった作品やお話は
存在しないようです。

基本的には、オリジナルのストーリーだと考えていいでしょう。

ただし、登場人物のモチーフとなった神話が存在します。

アニメ映画・モアナと伝説の海の元ネタとなったのは、
ポリネシア神話です。

このアニメには「マウイ」というキャラクターが登場します。

そのマウイは、ポリネシア神話の「マウイ」という半神半人を
モデルにしたキャラなんです。

ただし、アニメのマウイは、ハワイ神話のマウイに近いようです。

いきなりそう言われても、
「ハワイってアメリカでしょ？
マウイはポリネシア神話に出てくるんじゃなかった？」
と思ってしまいますね。

実は、歴史上、ハワイに人が住み始めたのは、
ポリネシアから移住してきた人々でした。

だから、ハワイの文化はポリネシアに近いわけです。

それに、ポリネシアというのも結構広い地域を指していて、
ハワイも含まれるみたいです。

アニメ「モアナと伝説の海」の作中でマウイが歌で語っている、
「空を押し上げた」エピソードは、
ハワイ神話に見られるものなので、
アニメのマウイはハワイ神話のマウイに近いと言われています。

なんとなくですが、ハワイ神話のマウイの方が
「誰かのために」行動したイメージが強いので、
確かにアニメのマウイは、ハワイ神話の方をモデルにしている気がするな、
と思っています。

アニメ「モアナと伝説の海」と神話における
マウイの共通点について挙げていきます。

（他にもマウイが語る武勇伝（？）の中に偉業が出てきますが、
また調査が追いついたら追記できればと思います。）

空を押し上げたというのは、
天と地が分かれたことだと考えることができ、
日本神話の古事記でも同様な話があります。
世界の始まりということを意味します。

太陽の動きを遅くしたことは、
人間が日にあたっていられる時間が
長くなったことを意味します。
夜が短く、昼が長くなったということですね。

島を釣り上げたというのは、
ハワイ神話の場合だと、
釣り上げた島が割れてしまい、
ハワイの各島になったとされているんだとか。

火を人間にもたらしたというのは、
ハワイ神話だと、人間のためにマウイが火を盗んだという話ですが、
ポリネシア神話だと、火を持っている神にいたずらをした結果、
偶然、人間にもたらされたみたいです。

アニメと神話で、マウイに違いはあるのでしょうか？

実は、ポリネシア神話では、マウイは死んでしまっています。

ポリネシア神話のマウイは半分神ですが、
生まれた直後に不死になりそこねているんです。

だから、完全な神ではなく、半分人間なんですね。

だから、死ぬこともあり得るのですが、
死んだ理由というのも、この不死でないことと関係があります。

死を克服しようと思ったマウイは、
不死の女神に近づこうとします。

不死の女神の体内に侵入し、
出てくることができれば、
不死になれるはすでした。

マウイは女神が寝ている間に近づいたのですが、
途中で女神が起きてしまい、
食べられて死んでしまったのです。

一方、アニメのマウイは、生きていて、
モアナと出会っていますから、
不死になることに失敗して亡くなってはいないことになります。

これが、神話とアニメの違いですね。

後は、マウイが「テ・フィティの心」を盗んだというのも、
アニメのオリジナルのようです。
ただこれも、マウイは神話の中でも「トリックスター」に分類され、
いたずらものの一面があるので、
マウイらしい行動であるのは間違いありません。