キングダムには、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
完全に架空のキャラも出てきますが、歴史書に登場する人物も人気がありますね。
キングダムをきっかけにして歴史そのものや歴史上活躍した人物に興味が出てきた場合、
歴史を勉強するにはどうしたらいいでしょうか?
キングダムは「史記」という歴史書を参照しているので、
やはり、史記を読んでみるといいと考えられます。
でも、たくさんのページ数や巻数があるし、
文章も難しいので、どこから読んだものか・・・。
ここでは、そういう悩みを解決してみたいと思います。
関連記事:呂不韋の始皇帝との関係や「奇貨居くべし」の意味は?中国統一に大きく貢献?!
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史記とキングダム
「史記」は、秦より後の漢の時代に司馬遷によって書かれた、
古代中国の歴史を記した書物です。
キングダムは、秦の始皇帝の中国統一までの道を描いた作品ですが、
史記には、始皇帝のことだけでなく、秦以外の国のことや、
始皇帝の時代以外のことも記述されています。
では、キングダムと関連するのは、史記のどの部分で、
作中のどのキャラクター(のモデルになった歴史上の人物)が登場するのか、
以下、解説していきます。
史記でキングダムと関係のある部分
史記は、いくつかのパートから成っています。
その中には、「本紀」という、歴史の大きな流れを記した部分や、
「列伝」という、歴史の中で活躍したり大きな役割果たした人物に焦点を当てて、
その人の生涯について書いた部分があります。
キングダムの元ネタとなったのは、その「本紀」や「列伝」の一部です。
当ブログでも参照した、「呂不韋列伝」などがあります。
なお、それらが、市販の本でいうとどの部分なのかについても、後で説明します。
どの登場人物が出てくるか
キングダムの登場人物には、史記の中に名前が出てくる者が結構たくさんいます。
史記の中での記述が、たったの一文とか、一言に過ぎない場合もありますし、
まるまる一章(あるいはその半分くらい)を使って記述されている人物も。
そういう感じなので、漫画「キングダム」のキャラたちは、
歴史書の中ではそれほど大きく扱われていなかったり、
どういう想いで生きたり戦ったりしたのかが描かれていないことが多いのですが、
それを想像を膨らませて、魅力あるキャラクターとして天下統一のストーリーの中に織り込ませているのが素晴らしいのです。
史実に登場するキャラたちは、例えば次の方たちになります。
- 始皇帝(秦王・政)
- 呂不韋
- 李斯
- 蒙恬
- 蒙毅
- 廉頗
当たり前ですが、政治家や武将たちばかりですね。
他にもまだまだいますのでまた追記や別記事などの形で紹介していければと思います。
ちくま学芸文庫の史記
史記を読むなら、ちくま学芸文庫から出ている「小竹訳」がおすすめです。
文庫本で、全8巻の分冊なので、全巻コンプリートとかしなければ安いですし、
軽いので電車とかでも読めるというよさがあります。
漢文ではなく日本語訳
史記は昔の中国の歴史書なので、オリジナルは漢文で書かれていますが、
幸いなことに、日本語訳が出版されています。
ちくま学芸文庫から出ている「小竹訳」は、そのような「史記」の日本語訳の一つです。
日本語ではありますが、もとが漢文なので、スラスラと読めるわけではありません。
しかし、おそろしく難解というわけでもないので、気軽・気長に読んでみるといいでしょう。
キングダムファンが読むなら何巻?
さて、それではいよいよ本題です。
このちくま学芸文庫から出ている「史記」の日本語訳の本の中で、
漫画・キングダムや、秦の始皇帝と関係があるのは、どの巻であるか?
その答えは、2巻と6巻、です。
2巻は、本紀の一部であり、秦という国の歴史について記述があります。
始皇帝以前の秦の王のことも、始皇帝以後の歴史も書かれています。
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6巻に記載されているは、「列伝」です。
6巻の最初は、あの廉頗将軍のエピソードで、
キングダムの世界でいうところの「趙国三大天」に当たる人物たちの名前が登場します。
さらに、呂不韋や李斯といった、キングダムの中で存在感のあるキャラが、
秦国に来たきっかけや、その後の活躍、最期についても書かれています。
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まとめ
映画やアニメにもなった人気漫画「キングダム」の元ネタである歴史書「史記」。
キングダムファンが読むならどの部分なのか、説明してみました。
漫画とかをきっかけにして何かを本格的に勉強したくなることってありますよねー。
私自身、学校の世界史や古典(漢文)を、また勉強し直したくなってきました・・・!
あと、歴史や古典だけでなく、古代中国は色々な思想が生まれた時代でもあるので、
倫理という科目を学んでみるのとかもありですね。
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