キングダムの壁(へき)の史実は?実在の人物からオリキャラに降格?!【史記の解釈次第】

キングダムの壁(へき)は実在した?

キングダムにわりと初期から登場する壁。
モデルとなった実在の人物はいたのでしょうか?

キングダムの壁のモデルは史記に登場する「将軍壁」

キングダムの政のモデルが始皇帝だったり、
信のモデルが史記に登場する将軍・李信であるように、
キングダムの壁のモデルは、史記に登場する「将軍壁」という人物です。

史記にたった一箇所、「将軍壁が死んだ」という記述があり、
これが史実上で唯一、壁が活躍(?)する場面です。

キングダム作者の原先生は、この記述を読んで、
壁というキャラクターを発想しています。

将軍壁は実は存在しなかった?誤訳の疑惑

ところが、後に、原先生の中で、
この壁という将軍は存在しなかったのでないか、
という可能性が浮上したのです。

というのは、史記の該当箇所において、
「将軍壁が死んだ」
と訳すのは、誤訳、もしくは誤解釈ではないか、
という疑惑が出てきたためです。

「将軍が壁死した」
と訳すのが正しいという説があるらしいのです。

この「壁死」とは、城の中で死ぬという意味だとされています。

この解釈に基づくならば、誰かはわからないけれど、将軍が死んだということになります。
そして、そもそも「壁」という名前の人物が史記には登場しないということになり、
「壁」は実在の人物ではないということになってしまいますね。

結論:壁が実在したかは史記の解釈次第

結局、壁が実在したかどうかは、史記における「将軍壁死」の部分の解釈次第である、
というのが結論です。

一体、どちらの解釈が正しいのでしょうか?
ネット上では、「壁死した」という読み方に対して疑問を呈する声もあるようなので、
難しいところですね。

キングダムでは壁は生存しオリキャラ扱いに

本当のところどちらの解釈が正しいのかはわかりませんが、
原先生はキングダムにおいて、
将軍が「壁死」したという解釈を採用しました。

その結果として、当初の予定と違い壁が生存することになりました。

そして、この解釈の下では、史記には壁という人物は登場しないということになり、
キングダムの壁は、原先生が創作したオリキャラという扱いになります。

この先の壁の結末については、当然史書には書かれていないため、
壁がいつ死ぬのかはわかりません。

その後のキングダムの展開次第といった感じで、
壁が中華統一まで生き続けるのか、
途中で戦死してしまうのか、ハラハラしますね。

個人的には、壁に生き延びてもらい、
政の中華統一や信の天下の大将軍の夢の達成を
共によろこぶ姿が見たいな、と思っています。

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