2019年に公開されたアニメ映画「ぼくらの七日間戦争」。
公式サイトをみるとわかるように、小説版があるようなのですが・・・。
本が、何種類かあるのです。
話題になった新海誠監督のアニメ映画「天気の子」でも、
二種類の小説本が販売されていましたが、実は、
「ぼくらの7日間戦争」の場合は、ちょっと注意が必要なのです。
公式サイトに案内されているいくつかの「原作小説」について、
その違いを解説しますので、どれが自分の欲しい方かを理解して、
買い間違えに気をつけて本をゲットしましょう(^^)。
ぼくらの7日間戦争の原作本は一つじゃない?
アニメ映画・ぼくらの7日間戦争の公式サイトで
販売ページにリンクされている原作小説ですが、
実は、一方は、今回の映画の原作ではないのです。
新海監督の「天気の子」のときは、二種類ともに
映画の原作であり、しかも内容そのものには
全く違いはないようでした。
しかし、「ぼくらの七日間戦争」の場合は、
事情が違っています。
昔の実写映画の原作「ぼくらの七日間戦争」
実は、アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」は、
昔の実写映画「ぼくらの七日間戦争」の続編のようなものなのです。
設定や世界観を引き継いだまま、少年たちの大人への反抗という
元の作品が持つ重要なテーマをより今風に表現しているのだと思われます。
ちなみに両作品の世界はつながっていることは、
女優の宮沢りえさんが声を担当している中山ひとみが、
昔の実写映画(やその原作)に登場した中山ひとみの30年後であることに
象徴的に表現されているようですね。
そして、そもそもその実写映画は、宗田理さんの小説を元にしているのです。
なので、そういう意味で、宗田理さんの小説「ぼくらの七日間戦争」が、
「原作小説」として案内されているわけですね。
劇場版アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」の原作
それでは、2019年の新しい方の「ぼくらの7日間戦争」の
原作はないのかというと、それも販売されています。
こちらも宗田理さんが原作者となっていますが、
実際に書いたのは伊豆平成という方のようです。
元々の宗田さんの作品世界の上に、伊豆さんがオリジナルのストーリーを考えた、
ということなのでしょう。
見分け方は算用数字の「7」か漢数字の「七」か
というわけで、映画の公式サイトに案内されている書籍は、
次の通りです。
- 昔の実写の映画の原作小説
- 今の劇場版アニメの原作小説
この他に、それぞれのコミック版も存在します。
見分け方についてですが、鋭い方はすでに気づいたかもしれませんが、
実写の原作の方は、「ぼくらの七日間戦争」と漢数字の「七」を、
アニメ映画の方は、「ぼくらの7日間戦争」と算用数字の 「7」を、
それぞれ使っているので、本のタイトルをみれば区別ができるわけですね。
他にも、伊豆さんの名前が入っている方が最近のアニメ映画の小説版の方だ、
という区別のしかたも考えられます。
ただ、もっとわかりやすい見分け方が、実はあります。
アニメ映画の原作の方は、表紙の左上に、
斜めに「劇場版アニメ」という文字が入っています。
これなら難しいことはなく、一目瞭然でしたね(^^;)
角川文庫版と角川つばさ文庫版の違い
最後に、小説は、「角川文庫」と「角川つばさ文庫」から出ているので、
これらの違いについても説明します。
簡単に言うと、角川つばさ文庫版の方が、子ども向けという感じです。
内容(文章そのもの)はまったく違いはないのですが、
角川つばさ文庫版の方は、漢字にルビ(ふりがな)が振られています。
また、文章の途中にかわいらしいイラストが入っているのも、
角川つばさ文庫から出ている方の特徴です。
このような素晴らしい配慮がなされている分でしょうか、
角川つばさ版の方が、少しだけお値段が高くなっています。
まとめ
アニメ映画「僕らの7日間戦争」の原作小説について、
買い間違えないように注意点を説明しました。
- 実写映画の原作か劇場版アニメの原作か
- 小説かコミックか
- 角川文庫か角川つばさ文庫か
後は、電子書籍か紙の本か、
という選択肢もありますね。
それでは、自分が今欲しいのはどの本なのか見極めて、
間違えずに購入されてくださいね。
コメント