「となりのトトロ」に出てくる謎の生き物(?)トトロ。
その正体は、もののけ姫に出てくる「こだま」であるとする裏設定があります。
ただ、この裏設定、他の設定と矛盾してしまうのでは、と心配になってきました。
トトロの正体はこだま?
トトロとは何者なのか、については、色々と説があります。
神様だとする説が有力なのかな、という感じですが。
ただ、トトロの正体はもののけ姫の「こだま」とする説は、
宮崎監督公認という話もあります。
こだまが進化してトトロになった
こだまというのは、もののけ姫に登場する精霊的な存在です。
正直、あまりトトロっぽくないのですが、この謎設定ができた背景には、
クリエイターのキャラへの愛情がありました。
というのは、ジブリのスタッフさんが、もののけ姫のお話は
あまりに救いがないので、せめてもの救いとして、この設定を考えたのです。
こだまが成長(?)して、いつしかトトロになった、と。
もののけ姫に救いがないというのは、主人公のアシタカの呪いは結局解けていない、という解釈によるものだと思われます。
トトロはなぜ土器を持ってる?
ところが、「もののけ姫」のこだまがトトロになったとすると、矛盾が生じてしまいそうな心配があるのです。
そしてその心配は、トトロが持っている「土器」と関係があります。
土器というのは、縄文土器と弥生土器とか種類がありますが、
トトロのは縄文土器だそうです。
でも、なぜそんなものを持っているのか?
トトロは昔はたくさんいた
トトロの種族(?)は、昔はたくさんいたらしいです。
ときには人間と戦ったという歴史もあるという、あのかわいい姿からは想像できないような怖い一面もある一族みたいですね。
昔はもっと頻繁に人間と交流することができていて、
傘とかコマとかも昔人間にもらったものでした。
多分、人間の中でも子どもたちと仲良かったので、コマのようなおもちゃをもらうこともあったのでしょう。
縄文時代に土器をもらった?
縄文土器を持っている理由は、縄文時代に人間からもらったからです。
つくり方を教わったという説もあるみたいですね。
トトロの土器は教科書とかにある縄文土器のように模様とかはないみたいなので、
簡単なつくり方を教わって自分でつくったのかもしれませんね。
トトロの正体がこだまだと時代的に矛盾?
「となりのトトロ」の正体が「こだま」だとすると、この縄文土器の話との整合性が怪しくなってくるようにも思えます。
というのは、「もののけ姫」の時代設定は、どんなに昔でも室町時代後期くらいが限界のはずなので、
縄文時代の時点でトトロが生まれていたとしても、まだ「こだま」の姿をしていたはずです。
となると、人間から縄文土器をもらったり、つくり方を教えてもらったりということは、できなかったのではないか、という疑惑が生じます。
そもそもトトロは1300歳?
さらに不思議なのは、トトロの年齢について調べると、1300歳くらい、
という情報が出てくることです。
縄文時代というのは、紀元前の時代で、今から3000年くらい前とされています。
トトロはそのときはまだ生まれていなかったことになってしまうわけですね。
縄文土器は代々受け継がれてきた?
こう考えると、トトロがなぜ土器を持っているのか、
どうやって手に入れたのかが不思議になってきます。
考えられるのは、一族の中で縄文土器が受け継がれてきた、という線ですね。
トトロの親くらいの世代の個体が、かつて人間にもらったか自分でつくった土器を、代々受け継いできた、または、つくり方を子どもたちに教えて、
土器文化を受け継がせてきた。
つまり、トトロが持っている土器は、親にもらったか、親につくり方を教わって自分でつくった、というこのなのでしょう。
ただ、「こだま」から進化して自然発生的に誕生したトトロに、
そもそも「親」なんてものがいたのだろうか、という疑問は残りますが。
また別の可能性としては、「こだま」だった時代に、縄文人たちの土器づくりをみたのを思い出して、
トトロの姿になってから再現してみた、というのもありえますね。
みただけで真似できるなんて、すごすぎ、という気もしますが(^^;)。
まとめ
トトロの正体と土器について考察しました。
時代設定面での矛盾をクリアしようとすると、
さらなる設定を考えなくてはならなくなり、
中々に頭が混乱してきます(笑)。
「トトロ、一体、何者なの?」と、
ますます考えさせられる、奥深い存在ですね・・・!
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