アナ雪の原作と言われるアンデルセン童話「雪の女王」を読んでみた【note過去記事】

この記事は、以前にnoteに投稿したものです。
近く、改訂をしようと思っていますので、
オリジナルのバージョンを残しておくためにこのブログに投稿します。

(*記事の著作権は該当noteアカウントおよび当ブログの運営者・執筆者である私トモネコに属します。
*記事内のリンクはオリジナルバージョンにはありませんでしたが今回の掲載の際に利便性のために追加しました。)

なお、当ブログでも、類似テーマで記事を投稿しております。
合わせてお楽しみください。

それでは、記事本編をどうぞ。

アナ雪の原作と言われるアンデルセン童話「雪の女王」を読んでみた

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トモネコ|ブログ運営中
2024年11月28日 23:55

昨夜投稿したnote記事が、
たくさんの方に反応いただけて嬉しかったです!

今回は、金曜ロードショーでアニメ映画「アナと雪の女王」が
放送されることをきっかけに、原作とされるお話を読んでみたので、
そのストーリーについて、感想などを書いてみたいと思います。

アンデルセン童話・雪の女王を読むには?

今回のテーマであるアンデルセンの童話「雪の女王」は、
アナと雪の女王(通称「アナ雪」)の原作と言われています。

内容に入る前にまず、私が雪の女王をどうやって読んだかについて、説明しておきます。
ネタバレが嫌な方は、先にそちらを読んでから、このnote記事を読んでください。

アンデルセンは、1800年代に活躍した人物です。
そんな時代の人が、「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」など、
現在でも有名な作品を考えたと考えると、すごいなと感心します。

それはともかく、かなり昔なので、作品には著作権とかはの問題はないわけですね。

「青空文庫」というサイトは、著作権の切れた本や文学作品などを
誰でも読めるように無料公開してくれています。

この青空文庫に、「雪の女王」の日本語訳も掲載されていたため、
私にも読むことができたのでした。

青空文庫 作家別作品リスト:No.19

アンデルセン童話・雪の女王のあらすじ

雪の女王には、ゲルダという小さな少女とカイという小さな少年が登場します。

二人の家は隣同士で、とても仲よく暮らしていました。

あるとき、カイの目に何かが入ります。

それは、悪魔のつくった鏡の欠片でした。

この鏡に映ったものを見ると、そのものの本当の姿とは反対の姿に見えてしまいます。

カイの目から心臓に入り刺さった鏡の力によって、
カイには目の前のものの本当の姿がわからなくなりました。

カイはやがて、そりで遊んでいるうちに、姿を消してしまいます。
雪の女王に連れ去られてしまったのでした。

町では、カイは川に落ちて亡くなってしまったと
考えられるようになりましたが、ゲルダには納得が行きません。

ゲルダは町の外に出て、川にカイのことを聞きに行きます。
そこでボートに乗ったところ、
ボートはゲルダを乗せたまま川に流されて進んで行きました。

ボートが岸に停まると、そこには魔法使いのおばあさんがいました。

このおばあさんは悪い人ではないのですが、
ゲルダの記憶を操り、カイのことを忘れさせ、
ずっと自分のところにいさせようとします。

しかし、詰めが甘いおばあさんのおかげで、
カイとの思い出のある花であるバラをきっかけに、
ゲルダは記憶を取り戻しました。

魔法使いのおばあさんのところを離れたゲルダは、
カイを探し続けます。

王子と王女に出会い、山賊の娘に出会います。

山賊の城でゲルダは、ハトからカイの居場所の手がかりを得ます。
そこで、山賊の娘は飼っていたトナカイを開放し、
ゲルダをカイがいる雪の女王の城に連れていくように命じました。

雪の女王の城までたどり着いたゲルダは
そこで、心を失い凍りついて動かなくなったカイを目にします。

ゲルダの涙と歌で、カイを覆っていた氷は解け、
カイの心と身体は、鏡の欠片の魔力から解き放たれます。

そして二人は、雪の女王の城から、町へと帰ることができました。

アンデルセン童話・雪の女王の感想

この作品を読んで感じたことは、設定がとにかくすごい、ということです。

悪魔のつくった鏡の力で、
人間が真実を失ってしまうというところまでは、
まだ普通なのかもしれません。

しかし、その鏡が壊れて砕け散った破片が、
人間に影響を与えるというのはとても面白いです。

しかも、最初に目に入った鏡が、
そこから更に中へ侵入し、心臓に刺さってしまうというのも、
とても斬新な発想という気がします。

最近の作品でも、漫画「ジョジョランド」で、
口から入ったものが肺に進み、脳まで侵入してくるという場面がありました。

現代にも通じる、時代を超えた発想力なのではないでしょうか?

また、友達を取り戻すために旅をするのが、
まだ小さな少女であるゲルダであるというのは、
童話ならではですが、その冒険がどのように進んで行くのかという点にも、
面白さがあります。

ゲルダは川の流れや、旅の道中であったカラスや王子と王女、
ハトや山賊の娘、トナカイ、などのおかげで、
カイの幽閉されている雪の女王の城へと到着することができました。

これは、人や動物を惹きつける
ゲルダの力によるものであると、
作中でも説明されています。

ゲルダも、極寒の国を靴も履かずに歩いたり、
冷静に考えると尋常ではない忍耐力があるのですが、
漫画作品の主人公のように修行で成長して
自力で道を開くというのとは違い、
等身大の少女のままで、友達を取り戻す冒険の旅に成功したというのは、
この童話を読む子どもたちにとって感情移入しやすく、
大人の読者にとっては終始スリルがある感じで、いいですね。

読み終わった後も残る謎としては、
雪の女王とは何者だったのか、鏡とはどんな関係があるのか、
という点です。

カイに鏡の欠片を作用させたのは、
雪の女王の仕業だと思います。

おそらく、雪の女王もまた、かつて鏡の力で
心を失った何者かなのでしょう。

ただ、鏡の力によって凍ってしまうのはなぜなのか?
雪の女王の能力と鏡の合わせ技なのか、
鏡にそのような氷の魔力があるのか?

女王の行動の動機などと合わせて考察すると面白そうですね!

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